Roland EXHIBITION にいってきました

お目当てはそう、SD-50 です。
赤坂 BLITZ へ行ってきました。


開場して、開いたすぐそこに、

いました。SD-50 です。2 台おいてあって、1 台は MUSIC CREATOR 5 と ネットノートでの動作デモ、もう 1 台はこれまた新製品である A-500 PRO と接続してのデモとして用意されていました。



ネットブックと MUSIC CREATOR 5 と



A-500 PRO と


さっそくべったりと触ってきました。
大きさに比べて、持った感じはかなり軽く、持ち運びがとても容易になっているのではないでしょうか。
大きさは B5 ほどですが、厚みが若干あるので、大荷物の中に入れるにはちょっとかさばるかもしれません。
肝心の音ですが、SD-50 と、「SD」といってはいますが、既存の SD-20/80/90 とはひと味もふた味も違う音色になっていました。
基本的な音は SD-20/80/90 と一緒ですが、細かい部分で変更があったり、いままでなかった音色が追加されているなど、既存のを持っていても補完ができるような感じがします。
それに、ドラムセットは一新され、よりリアルで厚みのある音になっていました。SD シリーズの SOLO マップにあったドラムセットよりもはるかにいい音を奏でています。
ただし、SD-80/90 のような MFX といったエフェクトは搭載していないとのことです。エフェクトを使う場合は、DAW を使ってほしいとのこと。ですが、プリセットでも十分使いこなせるように音色ができあがっているので、そんなに気にしなくてもいいかもしれません。
システムエフェクトはリバーブと、コーラス/ディレイ(切り替え)の 3 種類が使え、リバーブは Small/Medium/Large Room, Medium/Large Hall, Plate の 6 種類から選ぶことができるようです。
また、音色の並び順ですが、プリセット マップだと GM 配列にはなっておらず、Program Change に一通り並べていった後、128 までくると次は MSB に 1 をインクリメントしてから PC を 1 から並べていくという形になっているようで、Piano 1 と Piano 1w のような、MSB をバンクとして使うようにはなっていないようです。このあたり、今までと違うので混乱が起きそうです。Strings 使おうと PC#49 を指定したら違う音だったー!とかが起こりうるかも。


SD-50 に搭載される SOLO マップですが、うまく演奏できなかったのでなんとも言い難いですがw とてもおもしろい感じになっていました。
VARIATION 1/2/3 という、 Control Change か System Exclusive かがあって、それをオンにしながら演奏をすると、バイオリンならピチカート音がでたりなどの音色変化がでるようです。
プロの人がステージでデモをしていましたが、尺八は確かにすごいリアル感があっておもしろいと思います。
…ですが、なぜトロンボーンとバイオリンと尺八だけなのでしょう…。バイオリンとトロンボーンはともかく、なぜに尺八…。


ベロシティスイッチは健在です。それによって発音される音の雰囲気が変わったり、そもそも違う音が出てきたりなどの音色が見受けられました。
全体的に、シンセ系の音色が充実していると感じました。テクノやユーロビートなどで使ってほしい音源なのかもしれません。

GM2 マップは Classical と Contemporary の 2 種類が存在するようですが、比較まではできませんでした。
GS マップについても、GS システム オンにするスイッチがなかったので、確認を見送っています。おそらく、SD-20/80/90 のように、SC-55 mkII レベルの音色マップしかないのではないかと見てます。GS 聞きたけりゃ SC シリーズを意地でも買え!…ってことでw


オーディオ I/F ですが、あまり期待しない方がいいかもしれません。
どちらかというと、外で楽曲製作をしたり、ライブ会場に持ち寄って使うためのものと考えた方がいいかもしれません。
音の入力はマイクやギターなどを想定しているだけですし、音の出力はデジタル出力がありませんので、ノイズ対策などはしっかりと…。


以上が、Roland EXHIBITION で見て触った感想になります。
今回久しぶりの本格的外部音源とだけあって、期待は大いにしてもいい機器だと思います。
SC-88/88Pro/8820/8850 を持っていても、SD-20/80/90 を持っていても、SD-50 はお互いに被らず譲り合う形で利用できると思います。
SD-50 でしかない音は SD-50 を使って、SC や SD-20/80/90 でしかない音やエフェクトはそっちを使って、といった使い方をして、より一層表現の幅が広がっていけるのではないかと思います。
もちろん、SD-50 単体でも十分使えると思いますし、なんていったって外でも使える訳ですから、いろんなところにお供として持ち歩いてみてもいいと思います。